2016年9月11日日曜日

家族と、仕事と、生きていく

 錬士3年目のMです。2年目の秋に妊娠し今年の5月に無事長男を出産しました。

 今回のことをきっかけに、当局の先生方は教授をはじめ、医局員に対し、とても親切だなと、改めて実感しました。

 この子の妊娠がわかった時、私は医局からの出向で、外病院に勤務していました。

 出産となると私一人の問題ではなくなります。つわりで具合が悪くなったり、産休でお休みしたり、ご迷惑をかけてしまう可能性が出てくるからです。

 私は少し悩みましたが、黙っているのも良くないと考え、上司と医局長に報告しました。するとすぐに放射線の出る症例を外していただいたり、産休の時期の調整や、出向人員の調整をしてくださいました。また、体調が悪くないか日々常に気遣っていただきました。

 実際、途中体調不良があった際も代わりの人員を派遣してくださったりなど、医局全体でサポートしていただき、妊娠を継続することができました。

 大学と言っても人員は有限です。麻酔科医が一人多くなること、少なくなることの重要性を日々実感している先生なら、こうした心遣いがどれだけ凄いことなのか、おわかりになると思います。

 その後のオンコール、当直も無理のない範囲で調節していただきました。

 そうして、この子を授かりました。



 女医は仕事のスキルアップを目指すと同時に、出産育児を行わなければなりません。できるだけリスクの少ない妊娠を望むのであれば、年齢の若い時期、つまり、入局して何年とたたない期間に出産を試みることになるかと思います。

 そういった医局員の妊娠に対してすぐに対応し働きやすい環境を整えていただけるということはとてもありがたいことです。

 私はこれからもこの職場で仕事と家庭の両立をめざし、頑張っていきたいと思っています。