2012年11月19日月曜日

ママ麻酔科医レポート第二弾でございます。


ママ麻酔科医レポート第二弾でございます。

こんにちは、二人の愛娘(3歳+0歳)と暮らし、隣県に単身赴任中の一人の夫と週末婚を送る医師8年目のKです。

先週一週間、下の子が発熱して病児保育にお世話になってました。女子医大は敷地内に認可保育、院内保育、病児保育が完備されており(さすがです)全施設を存分に活用しております。普段から当直は免除してもらい、保育園のお迎えに間に合うよう麻酔を代ってもらったりとかなり余裕のある勤務スタイルを取らせていただいてるのですが、子供の発熱時はさらに気を使っていただき本当に感謝感謝です。

 

話は変わりまして、このたび第51回専門医試験に無事合格することができました。ひとえに医局の皆様の応援とご協力のおかげでありこの場を借りて厚く感謝申し上げます。昨年11月に第二子出産後、昼間は子育て夜は韓流ドラマと眠れない日々が続き、このままではダメだと今年4月に復帰しました。同時に専門医取得に向けて勉強を始めましたが家で本を開こうものなら子供達が歌えや遊べやとまとわりつくし、夜は子供を寝かしつけながら一緒に朝まで熟睡という体たらくなもんでもっぱら麻酔中に勉強しておりました(コラッ)。先輩専門医の先生方にはいつも心配していただき、「今年はこれが出る!」と(根拠のない)あたりをつけていただいたり、突然難問をふっかけてきて焦らせてくれたり、問題集に落書きしてくれたり・・・とまあ、方法はともかく陰ながら見守っていただきました♪
 

私個人としては大学にいながら受験できたことは大変良かったと思っています。
 

理由としましては―1:受験仲間がいるので情報交換や勉強会ができ、何より励ましあえる

         2:手術の種類も多く過去問に出てくるような症例はほぼ経験できる

         3:各分野の専門の先生方がすぐ近くにいるので何でも教えてもらえる
 
といったところでしょうか。

 

合格してから「子育てしながら偉いね」とよく言っていただきますが、前述したように私は仕事面でのストレスはほとんどないようなもので、一緒に受験した同期は当直や学会発表をこなしながらの受験勉強だったので本当に大変だったと思います。それなのにいつも私のことを気遣ってくれて…本当に頭が上がりません。

子育てと仕事のバランスは人それぞれ考え方が違うと思うのですが、どちらにどれだけ比重を置くかということを自分で決めさせてくれ、できる限り尊重していただけます。時間制限の多い働き方を許していただいており、「働かせてもらっている」という気持ちで勤務時間内だけでもみんなの役に立ちたいと強く思っています
(気づきませんでした?…(-_-)zzz)。
 

そういうわけで、ご迷惑をおかけするばかりなのですが気持ちだけはやる気に満ちておりますのでこれからも精一杯頑張ります、皆様よろしくお願いします。

 

2012年4月28日土曜日

麻酔科医として、三児の母として


おはようございます。麻酔科医&三児(8歳、6歳、3歳の三人姉妹)の母をしている、くっくです。

産休育休や子どもの受験のために休職などしつつも、常勤で麻酔科医を続けています。

「うわっ、大変そう。。。」と言われますが、希望する勤務形態に寄り添ってくれる医局なので、想像されるほどストレスはありません。

私の日常をちょっとご紹介です。朝型人間で4時台には起床し、唯一の一人時間にイヤフォンで大好きな曲を聴きながら朝家事をすませ、簡単な朝ご飯を準備、子供たちを起こします。小学生の長女を見送ったら、今度は保育園への送迎&出勤です。道すがら、八重桜のはなびらがきれいではしゃぐ二女、三女を見て、ちょっぴりほんわか気分。



通っている保育園は1学年(?)30人で0歳~5歳児クラスまでというマンモス保育園ですが、担任でなくとも保育士さんは子供たちを下の名前で呼んでくれて、愛情たっぷりに接してくれます。長女が生後2カ月くらいの時から預け始めましたが、子どもたちもママも保育園が大好き!!「行ってきます」のハイタッチをしたら、ママから麻酔科医モードへギアチェンジです。


この日は、ダヴィンチ(ロボット)手術を担当→当直です。この手術の立ち上げメンバーになっているので、マニュアル作成も頭の片隅にあったりしつつ、麻酔準備をします。隙間時間を見つけては昨日の患者さんに会いに行ったり、医局長が豆を挽くところから入れてくれるコーヒーを医局員で頂いたりしながら、患者入室を迎えます。担当症例はすっきり終わり、当直に向けてオペ室の現状把握をします。中央手術室、西病棟手術室ともに緊急手術が2件ずつあり、長引きそうな定例手術もあり。。。人員配置を考えたり、今日の麻酔を振り返ったりしながらスタッフクラスの先生方とミーティングします。臨床研究のデータ収集、緊急手術の麻酔をしながら、子どもの預け替えに行きます。保育園は10時まで開園しているのですが、お泊りまではできないので、院内保育所に移動するのです。看護師さんたちも預ける施設なので週3日は夜間も開所しており、病児保育もやってくれます。子供たちがパジャマに着替えるのを見届けたらまた麻酔に戻ります。今日の当直ごはんはインドカレー。私のお気に入りの当直メニューです。




結局、今日の当直は日付が越えたところで「おやすみなさい」になりました。

私は月に2回ほど当直をしていますが、基本的にママさんは当直免除になっています。経験を積みたい自分にはフレキシブルな対応に感謝しています。医局員も多く、子育てにも理解のある先生方ばかりなので子供たちの体調不良で急に休まなければいけなくなった時も、「手術室のことは何とかするから、病気の時はママが一緒にいてあげて。ママも体、休めるんだよ」と快く送りだして頂いてます。多かれ少なかれ引け目を感じながら働くことが多いママ医ですが、こういう一言は働くママの心に響きます。この医局を選んでよかった、と実感する瞬間です。働きやすい職場とママも子供も安心できる保育環境が整ったココが私は大好きです。